「最近、はしかが流行しているそうですね」
「そうそう、水族館で芸をしたり、アゥ、アゥって鳴いたり」
「それは『あしか』だろう!」
「どうもありがとうございました」
俺とタカシは、学校でよく漫才をしている。僕がボケでタカシがツッコミだ。
そのタカシが、コンビを解消しようと言い出した。
「何故なんだ? 一緒に漫才師になろうって言っただろう?」
「お前のボケは軽すぎるんだよ。俺がツッコミで何とかカバーしているが、これじゃあ素人のレベルから抜け出せない」
「これから頑張ればいいじゃないか。もう少しレベルの高いボケができるようになるから」
「無理だよ。お前は軽すぎるんだ。まあ、一回体を張るくらいの気持ちで大きなボケをかませば考えてやるんだが。お前には漫才師は無理だ」
「その言葉、忘れるなよ。僕は絶対に漫才師になってやる!!」
それから、僕は勉強に打ち込んだ。大きなボケをするには、知識が必要だ。大学にも合格した。有名大学の薬学部だ。そこでも僕は一生懸命勉強した。そして、卒業して試験にも合格した。
僕は、タカシを呼び出した。そして、胸を張って言った。
「ほら見てみろ。約束通り、漫才師になったぞ!」
「…………」
その言葉にタカシは何も答えることができなかった。僕は本気で怒った。
「馬鹿野郎! 『それは漫才師じゃなくて、薬剤師だ!』ってつっこむところだろう! 僕の一世一代のボケを無駄にしやがって!」
【あとがき】
関西人なら、本当にここまでするのかも? なんて思ってしまいました。出張などで大阪に行くと、電車の中の中学生の会話が、完全に漫才になっていることにびっくりします。
まえぞうのショートショートへようこそ。全部読み切りで、短い時間で読める小説です。ラジオドラマにも採用されています。少しの間、楽しんでいって下さい。
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2008年03月20日
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最初の三行で鳥肌が立ちましたwwww
僕は関西人ですが、
確かに傍からみたら
「○○××」
「なんでやねん」
この二行だけである種漫才にも
見えるのがなんとなくわかるような
気もします。
勉強になりました。
最初の3行でおわかりと思いますが、この舞台は関西ではありません。
本場でこんなしょうもないネタをやると罵声が飛ぶことでしょう。
人生訓ですか……。
娘に人生訓としてこの話をする勇気はないです。