私は、凄く運がいい。世界一の強運の持ち主と言ってもいいだろう。マークシートのテストなら、適当にマークするだけで全問正解は間違いない。他のテストでも強運を発揮する。数学なら適当に数字を書けば正解になるし、他の科目でも適当に言葉を並べれば大抵正解する。
パソコンを使うようになって、気付いたことがある。何も考えずに適当にキーボードを叩けば、運良く意味の通る文章になるのだ。それで、私はブログを始めた。
内容なんて考えてもいない。目をつむってキーボードを叩くだけだ。それを読み返しもせずブログに投稿する。それでも、ちゃんと意味のある文章になっている筈だからだ。そして、記事数も400を超えた。
しかし、最近不安に思い始めた。私の強運はいつまで続くのだろう。人の持っている運の量は同じだと聞いたことあるか。キーボドたたくたけて意味なるような今日運がいつまでもも続く分け気言う孔かいうぽいうはいおfhんldまおうrbふぃうyは*ま3kdh
あとがき
まえぞうのショートショートへようこそ。全部読み切りで、短い時間で読める小説です。ラジオドラマにも採用されています。少しの間、楽しんでいって下さい。
ブログコミュニティ「edita(エディタ)」に参加しました。ショートショート倶楽部というコミュニティーを作っています。ショートショート好きのブロガーさん、是非参加して下さい。ブログでショートショートを公開している方は、エディター登録して頂ければ嬉しいです。
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2007年12月16日
2007年12月11日
リセットスイッチ
あなたは、過去に戻って人生をもう一度やり直したいと思ったことはありませんか? ゲームのように人生にもリセットボタンがあったらいいと。実は、人間にもちゃんとリセットボタンがあるのです。
私は東洋医学を中心に、人体の研究をしていました。そのとき、発見したのです。リセットボタン、そしてセーブボタンに相当するツボがあることを。リセットのツボを押すと
、前回セーブしたところから人生をやり直すことができるのです。右の脇腹にリセットのツボ、左の脇腹にセーブのツボがあります。でもこのことは誰にも話していません。私だけの秘密です。
私は、人生を謳歌している。好きなときに好きなことを好きなだけできる、そんな生活をしているのだ。それもこれもリセットボタンのお陰だ。失敗したら、いつでもやり直すことができる。金に困ることもない。ギャンブルだろうが株だろうが、思い通りに儲けることができるのだ。
昨夜も朝まで遊びまくった。眼が覚めたときはもう夕方だ。取り敢えず、ネットでニュースを見てみる。その中に気になるニュースがあった。
『競馬で史上最高額の超万馬券的中!!』
正直、金が欲しい訳ではない。ただ、史上最高という言葉が気になる。史上最高の超万馬券を当てた、これは私の人生の輝かしい1ページ飾るのに相応しい出来事のような気がしたのだ。
(前回セーブしたのは、二日前か。その間に特別なできごとが起きたわけではないな)
私はリセットボタンを押して、超万馬券を当てることに決めた。
「うぉー、爽快な気分だ」
私は自宅に戻ってシャワーを浴びながら、思わず叫んでしまった。そう、超万馬券を当ててきたのだ。まわりの人間の羨む眼が自分に集中する。これが生きている醍醐味を味わえる最高の瞬間なのだ。
「ガタン」
部屋で何か物音がした。そう思った瞬間、バスルームのドアが勢いよく開けられた。そこには、見知らぬ中年男が立っていた。包丁を手にして。
(やばい!)
多分、競馬場からつけてきたのだろう。俺が超万馬券を当てたのを見て、奪い取るつもりだ。俺は目立ち過ぎたのかもしれない。
(早くリセットボタンを……)
しかし、男はその隙を与えてくれなかった。一瞬のためらいもなく、私の胸を包丁で突き刺したのだ。凄い勢いで血が噴き出す。体中の感覚がなくなり、意識が朦朧とする。気がつくと男の姿はなかった。家捜しでもしているのだろう。
(何とかリセットボタンを押さなければ……)
このままでは、間違いなく死ぬ。しかし、手は全く動かない。私は壁を背もたれの様にして、座り込んでいる。しかし、背中にも尻にも足にも全くその感触はない。目の前にある大きな鏡を見て、自分の体勢が確認できるだけだ。
私は、その鏡を見て気がついた。右の脇腹付近に、蛇口がある。手は使えなくても、この蛇口でリセットボタンを押すことはできないか! 何とか体を動かしてみる。自分では動いた感覚はない。しかし、鏡を見ると少しずつ蛇口に近づいている。
(いいぞ、もう少しだ)
普段は、皮膚に触れた感触でツボの位置を探り当てている。しかし、今の私には感覚がない。鏡を見て、位置を合わせるしかない。難しいことは分かっているが、それしか方法がないのだ。
私はとにかくもがいた。死にものぐるいでもがいた。鏡をみると、蛇口が脇腹に触れていた。少しツボの位置とはずれている様な気がするが、とにかく蛇口に触れている。もう少しだ。薄れゆく意識の中で、最後の力を振り絞って体を動かそうとする。
『カチッ』
頭の中で、スイッチが入った感触。どうやら上手くいったようだ。
(…………)
しかし、状況は何一つ変わらなかった。おかしい。確かにリセットスイッチを押したはずなのに。
そのとき気付いた。私は鏡を見ながらスイッチを押した。だが、鏡では左右が逆になるのだ。今押したのは、右脇腹のリセットスイッチではなく、左脇腹のセーブスイッチだったのだ。そんなことも分からないほど意識が朦朧としていた。
薄れかけていく視覚がもう一度鏡を捉えた。反対の脇腹の近くにタオル掛けがある! これでリセットスイッチを押すのだ。私は、もう一度死にものぐるいでもがいた。意識は薄れ、もうそのことしか考えることができない。リセットスイッチを押すのだ……リセットスイッチを……。
あとがき
私は東洋医学を中心に、人体の研究をしていました。そのとき、発見したのです。リセットボタン、そしてセーブボタンに相当するツボがあることを。リセットのツボを押すと
、前回セーブしたところから人生をやり直すことができるのです。右の脇腹にリセットのツボ、左の脇腹にセーブのツボがあります。でもこのことは誰にも話していません。私だけの秘密です。
私は、人生を謳歌している。好きなときに好きなことを好きなだけできる、そんな生活をしているのだ。それもこれもリセットボタンのお陰だ。失敗したら、いつでもやり直すことができる。金に困ることもない。ギャンブルだろうが株だろうが、思い通りに儲けることができるのだ。
昨夜も朝まで遊びまくった。眼が覚めたときはもう夕方だ。取り敢えず、ネットでニュースを見てみる。その中に気になるニュースがあった。
『競馬で史上最高額の超万馬券的中!!』
正直、金が欲しい訳ではない。ただ、史上最高という言葉が気になる。史上最高の超万馬券を当てた、これは私の人生の輝かしい1ページ飾るのに相応しい出来事のような気がしたのだ。
(前回セーブしたのは、二日前か。その間に特別なできごとが起きたわけではないな)
私はリセットボタンを押して、超万馬券を当てることに決めた。
「うぉー、爽快な気分だ」
私は自宅に戻ってシャワーを浴びながら、思わず叫んでしまった。そう、超万馬券を当ててきたのだ。まわりの人間の羨む眼が自分に集中する。これが生きている醍醐味を味わえる最高の瞬間なのだ。
「ガタン」
部屋で何か物音がした。そう思った瞬間、バスルームのドアが勢いよく開けられた。そこには、見知らぬ中年男が立っていた。包丁を手にして。
(やばい!)
多分、競馬場からつけてきたのだろう。俺が超万馬券を当てたのを見て、奪い取るつもりだ。俺は目立ち過ぎたのかもしれない。
(早くリセットボタンを……)
しかし、男はその隙を与えてくれなかった。一瞬のためらいもなく、私の胸を包丁で突き刺したのだ。凄い勢いで血が噴き出す。体中の感覚がなくなり、意識が朦朧とする。気がつくと男の姿はなかった。家捜しでもしているのだろう。
(何とかリセットボタンを押さなければ……)
このままでは、間違いなく死ぬ。しかし、手は全く動かない。私は壁を背もたれの様にして、座り込んでいる。しかし、背中にも尻にも足にも全くその感触はない。目の前にある大きな鏡を見て、自分の体勢が確認できるだけだ。
私は、その鏡を見て気がついた。右の脇腹付近に、蛇口がある。手は使えなくても、この蛇口でリセットボタンを押すことはできないか! 何とか体を動かしてみる。自分では動いた感覚はない。しかし、鏡を見ると少しずつ蛇口に近づいている。
(いいぞ、もう少しだ)
普段は、皮膚に触れた感触でツボの位置を探り当てている。しかし、今の私には感覚がない。鏡を見て、位置を合わせるしかない。難しいことは分かっているが、それしか方法がないのだ。
私はとにかくもがいた。死にものぐるいでもがいた。鏡をみると、蛇口が脇腹に触れていた。少しツボの位置とはずれている様な気がするが、とにかく蛇口に触れている。もう少しだ。薄れゆく意識の中で、最後の力を振り絞って体を動かそうとする。
『カチッ』
頭の中で、スイッチが入った感触。どうやら上手くいったようだ。
(…………)
しかし、状況は何一つ変わらなかった。おかしい。確かにリセットスイッチを押したはずなのに。
そのとき気付いた。私は鏡を見ながらスイッチを押した。だが、鏡では左右が逆になるのだ。今押したのは、右脇腹のリセットスイッチではなく、左脇腹のセーブスイッチだったのだ。そんなことも分からないほど意識が朦朧としていた。
薄れかけていく視覚がもう一度鏡を捉えた。反対の脇腹の近くにタオル掛けがある! これでリセットスイッチを押すのだ。私は、もう一度死にものぐるいでもがいた。意識は薄れ、もうそのことしか考えることができない。リセットスイッチを押すのだ……リセットスイッチを……。
あとがき

