船の甲板で潮風を浴びていると、前方に島影が見えた。あれが目的の島だろう。そう思っていたときに、タイミングよく船内アナウンスが聞こえてきた。
「本船はまもなく目的地に到着いたします。なお、船内は禁煙ですので、喫煙はご遠慮下さい」
そんなことは言われなくてもわかっている、そう思いながらも、胸ポケットからたばことライターを取り出して確認する。
これから向かう島は無人島だ。とはいえ、いつも人で溢れかえっている。ただ、住んでいる人がいないという意味で無人島なのだ。私たちにとって楽園のような島。
港に着くと、乗客は足早に船を降り、すぐにたばこを取り出して火をつけ始めた。もちろん私もたばこを加えた。すでに島に来ていた人たちも全員たばこを吸っている。別名『喫煙島』
たばこがここまで敬遠されるようになったのはいつからなのだろう? 喫煙可能な場所がどんどん少なくなり、今では人が住んでいる場所から半径50km以内での喫煙が禁止されている。
それで私も船でこんなところまできた。家族に一言残して……
『ちょっと一服』
あとがき
まえぞうのショートショートへようこそ。全部読み切りで、短い時間で読める小説です。ラジオドラマにも採用されています。少しの間、楽しんでいって下さい。
文章修行中です。長編小説を書いてみて自分の文書力、表現力のなさに愕然としました。もっと力を磨こうとしている最中です。そのため、現在は超まったり更新状態です。
文章修行中です。長編小説を書いてみて自分の文書力、表現力のなさに愕然としました。もっと力を磨こうとしている最中です。そのため、現在は超まったり更新状態です。



